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大腸癌

大腸癌は、大腸に発生する悪性腫瘍です。早期発見・早期治療が非常に重要であり、定期的な検診を受けることが大切です。検診で便潜血陽性を指摘された場合には、放置せず必ず受診するようにしてください。また、過去に大腸ポリープを切除したことがある方も、定期的に大腸内視鏡検査を受けることが大腸癌の早期発見に繋がります。

大腸癌の症状

大腸癌の症状は、進行度合いや発生部位によって異なります。初期の段階では自覚症状がないことも多いですが、以下のような症状が現れることがあります。

  • 血便・・便に血が混じる、または便器が血で赤くなる
  • 便通異常・・便秘や下痢が続く、または便が細くなる
  • 腹痛・・慢性的な腹痛や腹部不快感
  • 体重減少・・原因不明の体重減少
  • 貧血・・ 鉄不足による貧血
  • 腹部膨満感・・お腹が張る感じ
  • 吐き気や嘔吐・・腸閉塞などが原因で起こる

これらの症状は、大腸癌以外の病気でも起こりえます。しかし、気になる症状があれば、早めに当院を受診してください。特に、血便や便通異常が続く場合は、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

大腸癌の原因

大腸癌の明確な原因はまだ解明されていませんが、いくつかのリスク因子が知られています。

  • 年齢・・50歳以上になるとリスクが高まります
  • 食生活・・赤肉や加工肉の摂取が多い、食物繊維の摂取が少ない
  • 遺伝・・家族歴に大腸癌や大腸ポリープを持つ人がいる
  • 生活習慣・・喫煙、過度の飲酒、運動不足
  • 炎症性腸疾患・・潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性的な炎症性腸疾患
  • 大腸ポリープ・・特に腺腫性ポリープは癌化するリスクがあります

これらのリスク因子を持つ人が必ず大腸癌になるわけではありません。しかし、リスク因子を減らすことで、大腸癌の予防につながる可能性があります。バランスの取れた食生活、適度な運動、禁煙、節酒などを心がけましょう。

大腸癌の種類

大腸癌は、組織型によっていくつかの種類に分類されます。最も多いのは腺癌で、大腸癌全体の9割以上を占めます。その他には、以下のような種類があります。

  • 腺癌・・大腸粘膜の腺組織から発生する癌
  • 粘液癌・・粘液を多量に産生する癌
  • 印環細胞癌・・細胞内に粘液が充満し、核が押しやられた癌
  • 扁平上皮癌・・肛門に近い部位に発生することが多い癌
  • 神経内分泌癌・・ホルモンを産生する細胞から発生する癌

これらの組織型によって、癌の性質や治療法が異なる場合があります。

大腸癌の治療法

大腸癌の治療法は、癌の進行度(ステージ)、組織型、患者さんの全身状態などによって異なります。主な治療法には、以下のようなものがあります。

内視鏡治療

早期癌の場合は、内視鏡手術で切除できるものもあります。当院では、精密な診断を行い外来治療可能と判断した場合には、日帰り手術で治療しています。大きな早期癌の場合には、内視鏡治療可能な病院に紹介致します。

手術療法

手術療法は、大腸癌の最も一般的な治療法です。癌のある部分を切除し、リンパ節郭清を行います。大腸癌手術の経験豊富な関連施設にご紹介致します。

化学療法(抗癌剤治療)

化学療法は、抗癌剤を使って癌細胞を攻撃する治療法です。手術後の再発予防や、進行癌の進行を遅らせるために行われます。

放射線療法

放射線療法は、放射線を照射して癌細胞を殺す治療法です。直腸癌に対して、手術前後の補助療法として行われることがあります。

分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬

分子標的薬は、癌細胞特有の分子を標的とする薬です。免疫チェックポイント阻害薬は、免疫細胞が癌細胞を攻撃するのを助ける薬です。これらの薬は、特定の遺伝子変異を持つ進行癌に対して、化学療法と併用して用いられることがあります。

大腸癌についてのよくある質問

Q1. 大腸内視鏡検査は痛いですか?

A1. 当院では、鎮静剤を使用して検査を行うことで、苦痛を少なくしています。リラックスした状態で検査を受けていただけます。

Q2. 大腸ポリープが見つかったら、必ず癌になりますか?

A2. すべてのポリープが癌化するわけではありません。しかし、腺腫性ポリープは癌化するリスクがあるため、切除をお勧めします。

Q3. 大腸癌の再発率はどのくらいですか?

A3. 大腸癌の再発率は、ステージによって異なります。早期癌であれば再発率は低いですが、進行癌では再発率が高くなります。定期的な経過観察が重要です。

Q4. 食事で大腸癌を予防できますか?

A4. バランスの取れた食生活は、大腸癌の予防に役立ちます。赤肉や加工肉の摂取を控え、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。

Q5. 大腸癌検診は、何歳から受けるべきですか?

A5. 50歳以上の方には、定期的な大腸癌検診をお勧めします。家族歴に大腸癌や大腸ポリープを持つ人がいる場合は、40歳代から検診を受けることを検討しましょう。

院長より

大腸癌は、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。院長は、自治医科大学で数多くの早期大腸癌の内視鏡治療に携わってきました。大腸内視鏡検査に対する不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、鎮静剤の使用により、安心して検査を受けていただけるように努めています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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