大腸癌
大腸癌は、大腸に発生する悪性腫瘍です。早期発見・早期治療が非常に重要であり、定期的な検診を受けることが大切です。当院では、内視鏡検査による早期発見、患者さんの状態に合わせた最適な治療法の提案、そして治療後の生活の質(QOL)の向上を目指したサポートに力を入れています。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学会評議員・栃木県幹事、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員などの資格を持つ医師が、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を提供いたします。
大腸癌の症状について
大腸癌の症状は、進行度合いや発生部位によって異なります。初期の段階では自覚症状がないことも多いですが、以下のような症状が現れることがあります。
- 血便・・便に血が混じる、または便器が血で赤くなる
- 便通異常・・便秘や下痢が続く、または便が細くなる
- 腹痛・・慢性的な腹痛や腹部不快感
- 体重減少・・原因不明の体重減少
- 貧血・・ 鉄不足による貧血
- 腹部膨満感・・お腹が張る感じ
- 吐き気や嘔吐・・腸閉塞などが原因で起こる
これらの症状は、大腸癌以外の病気でも起こりえます。しかし、気になる症状があれば、早めに当院を受診してください。特に、血便や便通異常が続く場合は、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。
大腸癌の原因について
大腸癌の明確な原因はまだ解明されていませんが、いくつかのリスク因子が知られています。
- 年齢・・50歳以上になるとリスクが高まります
- 食生活・・赤肉や加工肉の摂取が多い、食物繊維の摂取が少ない
- 遺伝・・家族歴に大腸癌や大腸ポリープを持つ人がいる
- 生活習慣・・喫煙、過度の飲酒、運動不足
- 炎症性腸疾患・・潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性的な炎症性腸疾患
- 大腸ポリープ・・特に腺腫性ポリープは癌化するリスクがあります
これらのリスク因子を持つ人が必ず大腸癌になるわけではありません。しかし、リスク因子を減らすことで、大腸癌の予防につながる可能性があります。バランスの取れた食生活、適度な運動、禁煙、節酒などを心がけましょう。
大腸癌の種類について
大腸癌は、組織型によっていくつかの種類に分類されます。最も多いのは腺癌で、大腸癌全体の9割以上を占めます。その他には、以下のような種類があります。
- 腺癌・・大腸粘膜の腺組織から発生する癌
- 粘液癌・・粘液を多量に産生する癌
- 印環細胞癌・・細胞内に粘液が充満し、核が押しやられた癌
- 扁平上皮癌・・肛門に近い部位に発生することが多い癌
- 神経内分泌癌・・ホルモンを産生する細胞から発生する癌
これらの組織型によって、癌の性質や治療法が異なる場合があります。当院では、病理検査の結果に基づいて、患者さんに最適な治療法を選択します。
大腸癌の治療法について
大腸癌の治療法は、癌の進行度(ステージ)、組織型、患者さんの全身状態などによって異なります。主な治療法には、以下のようなものがあります。
手術療法
手術療法は、大腸癌の最も一般的な治療法です。癌のある部分を切除し、リンパ節郭清を行います。早期癌の場合は、内視鏡手術で切除できることもあります。当院では、患者さんの負担を軽減するために、腹腔鏡手術も積極的に行っています。
化学療法(抗癌剤治療)
化学療法は、抗癌剤を使って癌細胞を攻撃する治療法です。手術後の再発予防や、進行癌の進行を遅らせるために行われます。当院では、患者さんの状態に合わせて、最適な抗癌剤を選択し、副作用を 減らすするように努めています。
放射線療法
放射線療法は、放射線を照射して癌細胞を殺す治療法です。直腸癌に対して、手術前後の補助療法として行われることがあります。当院では、放射線治療が必要な場合は、連携している医療機関をご紹介いたします。
分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬
分子標的薬は、癌細胞特有の分子を標的とする薬です。免疫チェックポイント阻害薬は、免疫細胞が癌細胞を攻撃するのを助ける薬です。これらの薬は、特定の遺伝子変異を持つ進行癌に対して、化学療法と併用して用いられることがあります。
内視鏡治療
早期の大腸癌やポリープに対しては、内視鏡を使って切除する治療法があります。当院では、拡大内視鏡や色素内視鏡を用いて、 徹底的に病変を診断し、適切な内視鏡治療を行います。
料金について
大腸癌の治療費は、治療法や入院期間によって異なります。保険診療の範囲内で治療を行う場合、自己負担額は1~3割となります。高額療養費制度を利用することで、自己負担額を一定額に抑えることができます。自由診療となる場合は、事前に詳しく説明をいたします。
| 検査・治療名 | 料金(目安) |
|---|---|
| 大腸内視鏡検査 | 10,000円~20,000円(保険適用3割負担の場合) |
| 内視鏡的ポリープ切除術 | 15,000円~30,000円(保険適用3割負担の場合、ポリープの大きさや個数による) |
大腸癌についてのよくある質問
Q1. 大腸内視鏡検査は痛いですか?
A1. 当院では、鎮静剤を使用して検査を行うことで、苦痛を少なくしています。リラックスした状態で検査を受けていただけます。
Q2. 大腸ポリープが見つかったら、必ず癌になりますか?
A2. すべてのポリープが癌化するわけではありません。しかし、腺腫性ポリープは癌化するリスクがあるため、切除をお勧めします。
Q3. 大腸癌の再発率はどのくらいですか?
A3. 大腸癌の再発率は、ステージによって異なります。早期癌であれば再発率は低いですが、進行癌では再発率が高くなります。定期的な経過観察が重要です。
Q4. 食事で大腸癌を予防できますか?
A4. バランスの取れた食生活は、大腸癌の予防に役立ちます。赤肉や加工肉の摂取を控え、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。
Q5. 大腸癌検診は、何歳から受けるべきですか?
A5. 50歳以上の方には、定期的な大腸癌検診をお勧めします。家族歴に大腸癌や大腸ポリープを持つ人がいる場合は、40歳代から検診を受けることを検討しましょう。
院長より
大腸癌は、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。当院では、最新の内視鏡システムと豊富な経験を持つ医師が、丁寧な検査と診断を行い、患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。大腸内視鏡検査に対する不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、鎮静剤の使用や徹底的な説明により、安心して検査を受けていただけるように努めています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。地域の皆様の健康をサポートできるよう、スタッフ一同、誠心誠意対応させていただきます。
